本田宗一郎 夢を力に 〜 本田宗一郎著

感想

本田宗一郎はいろんな媒体だったりメディアで名言などが引用されていて要所要所のイメージしかなかったけど、本書を読んでみて彼には圧倒的なビジネスパートナーがいたことや、戦後の激動の日本経済を情熱を持って生き抜きビジネスを成功させたのだというのがわかる本であった。

読むのが楽しくて一気に読める本ではないかと思う。

好きな部分引用

p135 ”「難関にぶつかったときこそ、問題を注視して、真正面からとらえろ」”
本田が開発責任者にかけた励ましの言葉

p ”3日間くらい、寝不足続きにかんがえたとしても間違いのない結論を出せる様でなければ、経営者とはいえない。平常のときは問題ないが、経営者の決断場の異常事態発生のとき、年齢からくる粘りのない体での判断の間違いが企業を破滅させた例を多く知っている。・・・・・50で死んだ信長には男性的展開の未来が描けるが、歳を重ねた秀吉にはそれがない」”
藤澤はこんな思いを強めていた

p215 三つの喜び
・技術者が感じる喜び
・販売する人の喜び
・買った人の喜び

p253
ホンダは、夢と若さを持ち、理論と時間とアイディアを尊重する会社だ。
とくに若さとは
困難に立ち向かう意欲
枠にとらわれずに
新しい価値を生む知恵

本で紹介されている本

オレたちの行革論は絶版でプレミア価格ですが、様子をみて買いたいと思います。松明は自分の手では必読なので速攻購入しました。

リンク

広告の迷走―企業価値を高める広告クリエイティブを求めて

5190qQgqAjL社会人なりたてで、広報的なポジションで仕事を任されていた時、すでにクリエイティブ的な仕事は外注していたのだけど、その外注先のおっちゃんの感情的な自己主張が強く人生経験も豊富なため、いつもねじ伏せられ自分の考えや想いなど伝わらなく、ある日、本屋でこの表紙の猿が自分の様に思え。。何気なく立ち読みしたらそのまま半分読んでしまうほど、論理的でわかりやすくしかも著者の梶祐輔氏の広告やブランドづくりの熱い想いが伝わってくるそんな素敵な本でした。

おかげでいろいろ学ぶことができ、実践で活躍した本の一つです。

今もアンダーラインを引っ張ったところはたまに繰り返し読んでます。

 

私がサクッとシェアしたい本書の内容を引用しますと。

<アドバタイジング> 長期にわたって商品が売れ続けるために絶対不可欠な信頼関係をつくるコミュニケーション活動

―目的:マインド・シェアを高めること、ブランドを維持すること、など

―期間:長期的(何年間にもわたって継続展開される)

―所管:社長室・経営企画室、

―アドバタイジングの費用の性格:経営コスト、投資

 

<プロモーション> 目先の商品を売り切るための各種の販売促進活動

―目的:マーケットシェアを高めること、販売目標を達成すること、など

―期間:短期的(販売目標を達成のために期間限定で展開される)

―所管:営業または販売部門

―プロモーションの費用の性格:営業経費